気持ちを言葉に
-ゲシュタルトの祈り-
私は私のことをする、あなたはあなたのことをする。
私はあなたのために生きているわけではないし、
あなたも私のために生きているわけではない。
あなたはあなた、私は私。
もしも、お互い出会うことができたら、それはすばらしいこと。
もし出会えなくても、それはしかたのないこと。
(フレデリック・S・パールズ)
-Gestalt Prayer-
I do my thing, you do your thing.
I am not in this world to live up to your expectation.
And you are not in this world to live up to mine.
You are you and I am I.
And if by chance we find each other, it's beautiful.
If not, it can't be helped.
「NPOゲシュタルトネットワークジャパン」から戴いてきました.
私は今年12月13日~14日.このNPOの理事
百武正嗣 (ももたけまさつぐ)さんのワークに参加しました.
心と体は2つに分かれて存在しているわけではありません。百武さんのネットの中にあるメッセージです.
わたしの「からだ」は喜怒哀楽の感情があります。その周辺には日々の喜びや悲しみの気持ちが渦巻いています。わたしの「からだ」は嬉しいときに動きます。心臓の鼓動もパクパクと踊り出します。呼吸も深くなります。また、私の体調が悪い時は体のいろいろな部位が痛みを訴えたり、吐き気がしたりさまざまな身体の症状を現します。ゲシュタルトでは、そのような「からだ」の声を聞くことで気づきを深めていきます。
2001年2月3日,私はそれ以前に受けたパワハラから立ち直り,
「心と身体の談話室」をネットの中に置きました.
心と身体は別々じゃない.
心のありようが,症状となって身体に出てくるんだよ.
身体の不調を訴える方たちに,少しでもそのことを知ってもらえたら,
いくらか楽になってもらえるのではないだろうか..
そう思って建てたWebサイトも,もうじき8年が過ぎようとしています.
最近はWebサイトの更新をまったくしていません.
そしてもっぱら「身体を動かすことでの健康づくり」について,
ブログの方に書くのが精一杯になっています.
それは,単に,自分の使える時間の問題のみなのですが..
サイトを建てた頃,みなさんともっと交流したいとの思いから,
掲示板を置いて,いろいろなお話をしました.
時には「もう死にたい」「また手首を切った」...
そういう心の底からの声に,どうしていいのか戸惑うこともありました.
それでも話していくうちに,そういう方々の心の声が聴けた気がした.
そして,ネットの向こう側に笑顔が見えた..気がした.
それが私は嬉しかった.
私自身の生きる喜びとなっていた...
私はそれでいいと思っていた.
でも..違っていた...
私は今年の4月30日.
ソウルメイトではないかと感じるほどの方と出会いました.
その方は,私のWebサイトの文章を以前から読んでおられたそうで,
誰がこんなことを書いているのだろう..と興味を持たれていたとのこと.
その方が,私との出会いを喜んでくれた.
私も嬉しかった.
でも,何度目かに言われたんです.
あなたはおかしい.解離していると...
私にとって,この言葉は衝撃的でした.
私が解離している?本当の自分を生きていない?
自覚のないまま数ヶ月が過ぎました.
そして...
11月の初めに受けたその方の傾聴セミナーで,私はその事実を実感しました.
人の話を素直に聴けない...
私自身の辛かった経験がフラッシュバックし,とても息苦しくなり,
その時の自分と同じ(と感じる)悩みの中にいるクライエントに,
「でもそれは...」
自分が立ち直った過程を話したくなる.
相手の言葉を,そのまま聴くことができない.
心に寄り添うことが出来ない.
なぜ,なぜ...?
1ヵ月半,その時の感覚が離れず,ずっと自分の心の中を探っていました.
それでも,答えはみつかりませんでした.
そして出会ったのが,冒頭でご紹介した百武さんです.
「エンプティチェア・テクニック」という方法で,
私が心に溜め込んでいたものを自覚させてくれました.
吐き出させてくれました.
私がクライエントの話を聴いて苦しくなったのは,
私自身が,そのことを「未完了」のまま心の底に封じ込めてきたから.
気晴らし..という言葉があります.
嫌な思いをしても,言葉にすることはほとんどせず,
ひょっとしたら私は,たとえば自分の好きな音楽を聴くという行為などで,
その気持ちを,紛らわしてきただけなのかもしれません.
ストレスが溜まったら酒で紛らす.
ひと昔前の日本のサラリーマンの典型ですよね.
美味しいものを食べて幸福感に浸る.
マッサージに通う.
女性に多いかもしれません.
でも,それらは,もしかすると,
抑えた気持ちを隠すための代償行動なのかもしれません.
私は,本当の気持ちを言えない自分を解離させることで,
ここ数年生きていたことを実感しました.
嫌だと感じた気持ちを言葉にしない.
口から出る言葉と,感じたこととのバランスがとれていない.
でもその心は表情に,身体の不自然な動きに...
知らず知らず出ているものなのです.
その身体の発するメッセージを百武さんは感じ,私に問うことで,
私に気づきをくださいました.
最初におかしいと言われた方は,
そういう私のメッセージを,すぐさま感じ取っておられたのでしょう.
以来半月,私には毎日のように新たな気づきが起こり,
解離していた自分が,1つに統合されてきました.
いまでは嫌な気持ちも「自然に」言葉にできるようになりました.
そうしたら,周りの人との関係が,いままでにもましてスムーズに,
私自身も,とても楽になりました.
自分を抑えることの無意味さを知りました.
私はいま,とても幸せです.
とても心穏やかです.
私は私のことをする、あなたはあなたのことをする。
私はあなたのために生きているわけではないし、
あなたも私のために生きているわけではない。
あなたはあなた、私は私。
もしも、お互い出会うことができたら、それはすばらしいこと。
もし出会えなくても、それはしかたのないこと。
エンプティチェアを手に入れた私は,
今後さらに,どんなことに気づくのかと,毎日わくわくしています.
年の瀬にあたり,
このような幸せを感じさせてくださったみなさまに,
心より感謝を申し上げ,
また,ここを訪れてくださったみなさんと,
一緒に幸せを感じていきたく,久しぶりに心のことを文章にしてみました.
2009年,私は今度は,ここで何度か紹介してきた
SAT技法を用いた「ヘルスカウンセリング」について本格的に学び,
これまで研究してきた「日常身体活動」に関する一人ひとりの気づきも加え,
世の中に問うていくことで,
より多くの皆様の笑顔に出会いたいと思っています.
2009年が,みなさまにとってすばらしい年となりますように.
この記事へのコメント
再誕生 おめでとうございます。
出産は、時満ちて、そして陣痛がおこり
生みの苦しみを味わいながらも
新しい生命の息吹を感じながら
自分の力で、本当に自分自身の力で
新しく生まれてくる魂と遭遇します
カウンセリングを通して、生き生きとされたクライアントさんの顔を拝見するたび
私の中では。この再誕生のイメージが広がります。
今回、産婆の役は果たしませんでしたが、素晴らしい出産を見届けさせていただいて
私もとっても幸せな気持ちになりました。
そして、おめでとう、良かったねと祝福の気持ちでいっぱいになるのです。
これからの成長を期待していますよ~。
読ませていただきました。
自分ももっと色んな気づきを体験しなければいけないとつくづく感じさせられました。
ありがとうございます ┏○ペコッ
今後ともヨロシクです♪
いやいや,立派なお導き,ありがとうございました.
まだまだ私の中には,吐き出しきれていないものもあるように感じています.
産婆をお願いするかもしれません.
その時は,どうぞよろしくお願いいたします.
今度はぜひともご自身で体験してください.
傍で見ているより何倍も違うと思います.
Change..私も見守らせていただきますね.
心と身体の談話室、「情動と自律神経」のお話、
とても分かりやすい解説だったので、
ブログで引用させてもらいました。
http://smartmoney008.blog24.fc2.com/blog-entry-55.html
今後とも色々教えてください。
招福ゆたか
引用のご報告,ありがとうございました.
これをご縁に,こちらこそよろしくお願いします.
今も眠れなかったり、からだが食事を受け付けなかったり、色々思う様に行きませんが…心とからだは繋がっている。まずは自分の気持ちとしっかり向き合いたいと思います。
ありがとうございました。